いつもこころに太陽を。

念願の「書くこと」を仕事に。言葉の力でもっとたくさんの人を幸せに出来たらいいなと思っています。

読書感想文が書けない理由

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娘がいつも、「感想文が書けない〜〜〜」と泣きついてきます。この間も、哲学のエッセイを題材に感想文を書くという課題で、どうにもまとまらないと苦戦していました。

読書感想文が得意だった私からすると、なぜ書けないのかと思うのですが、それには主に3つ理由があると思います。

1.小学校の時に教わらないから

さあ、読書感想文を書きましょう、といわれて、書き方を教わった人はおそらく皆無だと思います。

感想文を書くには、導入をどうするのか、あらすじをどの程度入れるのか、乾燥や考察はどう書くのかなど、文の構成を考えないといけませんが、それを教えてくれた先生がいたでしょうか。

 

少なくとも、私が通っていた学校では教えてくれませんでした。

ですから私は、区が出している読書感想文集などを読んで、「学校で評価される読書感想文とはどういうものか」ということを研究してから書いたんです。

だから、「学校の課題としての読書感想文」は得意でしたよ。

 

言うまでもありませんが、学校で評価される読書感想文=いい文章、人の心を打つ文章ではありませんからね。

2.誰に向かって書いているのか分からないから

文章というのは読み手を意識して書くものです。ブログでもそうですが、誰が読むのかということを考えないで書く文章は、ただの独り言になってしまいます。

 

学校で書く読書感想文は、

  • 先生に書くのか
  • 親に書くのか
  • 友達に書くのか

誰に書いているのか分かりませんよね。

 

「先生にこの話の面白いところを教えて!」と言われれば、先生に話すように書くと思いますし、友達に教えるなら、書き方はまた違ってきますよね。

 

だから、その一点だけを決めてくれるだけでも、何をどう書けばいいのかということが子どもには伝わりやすくなると思うのですが、そんなことを言う先生はいなかったと思います。

3.文章を読むだけで考えていないから

人間、思っていないことは書けないのです。

 

だから、本全体を通して「面白かった」とは思うかもしれないけれど、それぞれの場面での出来事や登場人物の行動、心情などを細かく分析して、その一つ一つを自分がどう感じたのかとか、どう思ったのかということを順を追って考えていかないと、原稿用紙数枚の感想文なんて書けなくて当たり前なのです。

 

かといって、だらだらと感じたことを書けばいいというものでもないので、ここで1の「教わらなかった」というところに戻ってしまうんですけどね。文章を書くには、いきなり書き始めないである程度構成を考えてからでないと書けませんからね。

 

自由に書きなさいが一番困る

何でもいいから自分の感じたことを自由に書きなさい、が一番困ると思います。特に子どもは。

だって、「おもしろい」くらいしか感じなかったんだもん・・・という声が返ってきそうです。

  • 主人公に対してどう思った?
  • ○○はどうすればいいと思った?
  • 自分だったらどうする?

など、具体的に聞いてくれたらきっと書きやすいですよね。

 

そうはいっても読む力もつけないと

まあ、書き方については教わってないという言い訳も通用しなくもないのですが、感じ方は別です。

 

どう感じたか、どう思ったか。それは一人一人の問題であって、たいした感想も持てなかったというのは、思い切りその作品がつまらなかったか、想像力が足りないかのどちらかです。

 

書き方は訓練が必要ですし、どこで誰に向かって書くかによって書き方も違ってきます。

 

でも、どう感じるかは本だけの問題ではありません。たぶん、普段の暮らし方からして見直した方がいいかもしれないです。

 

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