自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」を見てきました。写真はリヒターの「雲」です。
ずいぶん久しぶりでした。前に行ったのはいつだったろう。子供を連れて国立博物館、国立科学博物館はよく行くのですが、西洋画を見ることからはずいぶん遠ざかっていました。今回は長女と行ったのですが、もしかしたら15年ぶりくらいかもしれない。長女が小さい頃に、私が見たいものがあって一緒に連れていった記憶がありますが、それからは一人で訪れる機会もなく、あっという間に時間が過ぎてしまった感じです。
平日だし、チケットも購入済みなのですんなり入れると思いきや、意外と混んでいて驚きました。平日から楽しい時間を満喫している人はけっこういるんだな…。うらやましい。早く私もそういう生活したい。好きな時に好きなところへ行ける生活したい。それには健康第一だなと思いつつ、5分くらい並んで入ることができました。
中も割と混んでいて、小さな作品だと少し待たないと見れなかったけれど、まあ時間はあるのでゆったりと見ていました。
「なんかさ、すごいぼやっとしてるよね」
「色も薄くてさ」
「何描いてあるかわかんない」
……この絵のテーマは、「朝霧」ですからね。まだ靄のかかる早い時間帯。太陽の光が差し込み出して建物がうっすらと姿を表す、微妙な時間帯の淡い光を描いた作品ですから。色が淡いのは当たり前でしょう。タイトル見なさいよ、と思ってしまった。
思うだけならいいと思う。心の中で。う〜ん、この絵の良さがわからないな。それはあり。好みじゃないのもいい。絵なんて好みだから。でも、声に出さない方がいいなあ。
絵を見にいく時に、出品されている画家のことを完璧に覚えていくわけではないし、知らないことが恥ずかしいことでもないけれど、モネの絵にケチつけちゃうって、周りにいた人はきっと「はあ?」って気持ちになったのではないかな。少なくとも私はそうでした。
もし、この絵って、これでいいのか?こんなにぼやっと描いてあるのに?と思ったら、あとで調べてみればいい。そうすれば、印象派の絵ってのはこういうものだということがわかるはずだから。その場で大きな声で文句を言うのではなく。
言わぬが花ですな。
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