いつもこころに太陽を。

念願の「書くこと」を仕事に。言葉の力でもっとたくさんの人を幸せに出来たらいいなと思っています。

入院日記 #1〜緊急手術!

数日前から、いつもの「発作」が起きていました。胃をぎゅっと掴まれたような痛みと吐き気、右下腹部の痛み。

 
ただ、いつもなら1〜2時間で治るはずの痛みが、なかなか引かず、翌日になってもずっと胃の重さが残っていました。
 
よほど疲れているのかなと思い、頭痛もあったのでマッサージに行ったのですが、げんきになるどころか具合は悪くなる一方でした。
 
夜になっても体調は戻らず、家の中でも歩くのがやっとの状態で、これはさすがに何かまずいかも…と思い、救急車を呼ぶ必要があるか、#7119にかけてもつながらないので、夜中に近所の総合病院に電話をしてみました。そこまでの状態ではないだろうということで、翌朝まで待つことにしました。
 
この症状はもう6〜7年も続いていましたので、またストレスが溜まったのかなあくらいにしか思わなかったのですが、朝までほとんど眠れなかったし、ほんとに辛かったです。娘に付き添ってもらって翌朝病院に行きました。
 
苦しくて歩くこともできないのでタクシーを呼び、やっとの思いで病院に到着。車椅子で移動しながら診察を受け、CTなどの検査も受けました。そして分かったのは、「胆嚢炎」。
 
????という感じでした。これまで、体調の悪いときに何度か病院にかかりましたし、右の腰だけがいつからか異様に痛くなったため、整形外科にも行きました。しかし、いつも「ストレスでしょう」「年齢的に更年期ですからね」「姿勢を良くしましょう」などといわれて、胃薬を出されて終わりだったのです。
 
それが胆嚢炎だなんて。炎症がひどいので即手術をしないといけないという話になったのですが、原因がわかってほっとしました。手術に対しては全く不安はなくて、楽になるならどうにでもしてという気分でした。
 
娘と一緒に先生の説明を聞いたところ、かなり炎症がひどいのだとか。「壊疽性胆嚢炎」で、腹腔鏡手術を行うけれど50%の確率で開腹手術になってしまうかもしれないというお話でした。開腹すれば入院も長くなりますし、できれば開かない方がいいことはわかっていたものの、このときは一刻も早く痛みから解放されたいという気持ちの方が勝っていました。もうどうでもいい、切るなりなんなり好きにしてくれ。楽になるならどんな方法でもいい。とにかくこの苦しみから解放されたいという思いでいっぱいでした。
 
14時に手術が始まり、終わったのは何時だかよくわかりませんでしたが、目が覚めたら「無事に終わりましたよ」と先生が声をかけてくださいました。開腹せずに済んだようです。ラッキーでした。
 
その日の夜は動けないですし、寝たきりなのですけれど、足に血栓予防の靴下を履いているうえに、空気圧のマッサージャーのようなものが一晩中ふくらはぎをマッサージしてくれていたおかげで、ほとんど眠れませんでした。
 
とはいえ、何年も苦しんできた痛みから解放されて、本当に楽になりました。傷の痛みとか、マッサージャーの音で眠れないとか、ほんとどうでもよかった。解放感ってこのことです。
 
痛みというのは、人の思考力を奪います。何もできない、何も考えられない。夜は眠ることもできないし、ひとり脂汗をかきながら痛みが治るのを待つ。そんなことがもう6〜7年も続いていたのです。その痛みがなくなり、今後は痛みに襲われることもない。傷口の痛みはあっても、それはいつかなくなることが分かっているから全然平気。耐えられる。
 
もうあの痛みに襲われることはないんだと思うだけで、気持ちが楽になりました。
 
前日の夜からご飯を食べていなかったこと、ベッドも手術室も空いていたこと、いい先生がいたことなど、運のいいことが重なって、すぐに手術してもらえました。なんてついてるんだろう。満足感に浸りながら、うとうと、幸せな気分でした。
 

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