いつもこころに太陽を。

念願の「書くこと」を仕事に。言葉の力でもっとたくさんの人を幸せに出来たらいいなと思っています。

入院日記#2

壊疽性胆嚢炎の手術の次の日。無事に石は取れたけれど、寝たきりで何もできない。トイレも行けない。傷は痛い。でも、心は晴れやか、気分スッキリ。

 
だって、あの痛みや吐き気から解放されたのだから、傷の痛みなんてどうってことない。ベッドで起き上がることもやっとの痛みだったけれど、いつかはなくなる痛みだとわかっているので平気でした。
 
4人部屋でしたが2人しかいないので比較的静かでしたし、隣もベッドのおばちゃんがやたらと話しかけてくること以外は、快適に過ごせました。
 
ベッドでひたすら本を読む。傷の痛みはあれど、幸せな時間でした。本当に寝てるだけ。こんなこと、これまでの私の人生にあっただろうか。切迫早産で入院した時も、トイレは普通に行っていましたので、文字通り寝たきりで動かない生活は初めてかも。ある意味新鮮です。
 
何もしないで、安静にしていればいい。まあ、命に関わるような状態ではなかったからそう思えるのかもしれませんが、こんな穏やかに過ごせる時間は、ついぞなかったのでとてもうれしかったです。
 
そうこうするうちに、お腹がすいたなあ、ごはんはいつになったら食べられるのかなあと考える余裕も出てきました。苦しみから解放されたら、普通にお腹って空くんですね。
 
まだ立って歩くことができなかったので、カテーテルは翌朝抜くことになりました。不思議ですね、カテーテルを入れてると本当に尿意を感じない。
 
点滴の交換や検温、血圧測定に来てくれる看護師さん達が、ケースに入った私の胆石を見て、その大きさにびっくりしていました。
 
1センチ大が9個。2センチ大が1個。私自身も、え、これ石ですか?と胆石ではなく、庭に転がっている石を見ているような気持ちでした。
 
胆石ってのはミリ単位のものだと思っていたのに、こんなに大きな石がごろごろと…胆嚢はがんもどきくらいの大きさですよ、と先生がおっしゃっていたので、がんもどきにこの石が10個か。そりゃ痛いはずです。
 
これ、何年かけて育てたんだろう、私。よく生きてたな、私。命に関わる病気ではないかもしれないけれど、炎症がひどくて難しい手術ですと言われていたので、今回摘出できて本当に良かったと思いました。
 
午前中、車椅子に乗せられてCTを撮りに行きました。変なところに残っている石もなく、術後の経過は順調のことで一安心でした。
 

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