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念願の「書くこと」を仕事に。言葉の力でもっとたくさんの人を幸せに出来たらいいなと思っています。

自分のペースで家事をしようと思ったら胃の不調がなくなった件

数年前から胃の不調を感じることが多くて、時々起き上がれないほどの症状が出ることがあった。痛みとは少し違って、胃をぎゅーっつと掴まれるような感じ。それがしばらく続くのだけれど、横を向くのも仰向けもつらくて、体を丸めて下を向いて何とかやり過ごす。30分ほどでおさまることもあれば、1時間経ってもつらいままの時もある。これが数ヶ月に1度、起きていた。
 
何か病気だったら困るからもちろん医者には行ってみたし、胃薬をもらって飲んだけれど、原因がわからないのでは根本的な解決にはならない。医者曰く、ストレスなどで胃の粘膜が荒れてるとか、消化機能が落ちてるとかそういうことでしょうと。栄養のあるものを食べてゆっくり休むのが一番ですって、そんなことわかっているけどできないからこうなってるんじゃないの?と思いながら話を聞いていた。まあ、入院したり手術したりしないといけないような病気でないことがわかっただけでよしとする。
 
ストレスの原因はわかっている。我が家にいる成人男性だ。またの名を配偶者という。毎日、夕食が出てくるまで座っている。いいなあ、座っていれば食事が出てくるなんて、王様か。
 
ここ半年くらい、その成人男性は急に朝洗濯を始めたり、たまに洗い物をしたりするようになったのだが、その質がひどい。洗濯物はしわくちゃだし食器はベタベタだ。しかし私は何も言わない。ああ言えばこう言う、自分の非を認めない人だから、何か言えばこちらが嫌な気分になるだけだからだ。
 
今まで何もしなかった輩がなぜそのようなことを始めたのか、見当はつくけれど、残念ながらもう遅い。物事にはタイミングというものがあって、そのタイミングを逃したらいくら何をしてもダメなことがある。人が助けを求めているときに助けてくれなかったのに、こちらとしては「何を今更」感だけが募る。
 
どうして私はこんな人に気を使って家事をしているんだろう。ふとそんな気持ちが湧いてきた。結婚して20年、今までそう思わなかったことが我ながら不思議だが、相手が私を尊重せず私に気を使うこともないのに、私がそうする必要があるのか。そう思ったら、何もかも馬鹿馬鹿しくなってきた。
 
これからは自分のペースで、自分が快適に過ごすために家事をしよう。そう思ったら少し気持ちが和らいだ。子供たちと自分が食べたいものを作り、自分がやりたいことをやりたいときにやる。そうすればストレスは溜まりにくい。同じ家事をするのでも、そこに向かう気持ちを少し変えるだけでストレスは軽くなる。
 
そんなふうに自分の中で小さな変化が起きたら、不思議と胃の不調を感じなくなった。体は正直だ。
 
人生も後半に突入し、これからはもっと自由に好きに生きていこう。これまでよく頑張ってきたね。そんなふうに自分を褒めてあげながら。

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